淡い色のまだら染めがきれいに浮かび上がるようにメリヤス編みを基調とします。裾にはさり気なく模様編みを入れることで女性らしい華やかさを添えます。
春の若草のようにも、秋の野草のようにも見えるこのセーターを、「季節香るセーター」と名付けました。
「季節香るセーター」の特徴
- 淡い草葉色がきれいな毛糸(野呂英作「四季)を使い、この毛糸の表情がきれいに浮かび上がるように、メリヤス編みをセーターの全面にあしらう。
- 裾には軽く模様編みを加えることで、女性らしい華やかさを添える。
- えりはロールカラーにして、毛糸の美しさが映える面積をより広くする。
- 肩はラグランスリーブのようなカジュアル感ではなく上品な雰囲気にしつつ、軽くドロップショルダーにしてやさしい丸みを演出する。
まずはじめに、この季節香るセーターの完成フォトをご覧いただき、そのあとで編み図とともにくわしい編み方をご説明いたします。
季節香るセーターの完成フォト
季節香るセーターの編み方
準備
- 糸
- 野呂英作 四季(100g/250m):色番10 5玉(合計500g)
- 針
- 5、6、7号2本棒針
- ゲージ
- メリヤス編み 19目x29段(10cm四方)
編み方
後ろ身頃は、1目ゴム編みの作り目で100目作り、1目ゴム編みを編みます。次にメリヤス編みを編みます。肩の目は休み目にします。えりぐりは伏せ目にします。
前身頃は、1目ゴム編みの作り目で100目作り、1目ゴム編みを編みます。次に模様編みを編み、続けてメリヤス編みを編みます。えりぐりを減らします。肩の目は休み目にします。
肩を引き抜きはぎではぎます。
袖は、1目ゴム編みの作り目で43目作り、1目ゴム編みを編みます。次に53目に増やしてから、増し目をしながらメリヤス編みを編みます。編み終わりは伏せ目にします。
えりは、えりぐりから84目拾い目をして表1目裏3目ゴム編みを輪編みで編みます。編みながら針の号数を増やしていきます。編み終わりは伏せ目にします。
脇と袖下をすくいとじでとじます。
袖と身頃を引き抜きとじでとじます。