【編み方解説】美しいストライプのマフラー

段染めの毛糸を2段ごとに色替えしながら編み上げることで、きれいなストライプ模様が浮かび上がります。1目ゴム編みを続けていくだけの簡単な編み方で、こんなにもグラデーションの美しいマフラーが出来上がるので、次はどんな色の組み合わせにしようか、と何本も編みたくなります。

カラーの異なる2本の段染め毛糸を交互に編むことで、きれいなストライプ模様が浮かび上がるマフラーが編めます。今回は、このようなストライプのマフラーを編むときに人気のある、野呂英作のシルクガーデンを使うことにしましょう。まずこのマフラーの完成フォトをご覧いただき、そのあとで具体的な編み方をご説明いたします。

ストライプのマフラーの完成フォト

野呂英作のシルクガーデンで編んだストライプのマフラー。女性にも男性にも似合う。
野呂英作のシルクガーデンで編んだストライプのマフラー。女性にも男性にも似合う鮮やかな色合い。
野呂英作のシルクガーデンで編んだストライプのマフラー。この毛糸の発色の良さとグラデーションの美しさが全面に表れている。
野呂英作のシルクガーデンで編んだストライプのマフラー。この毛糸の発色の良さとグラデーションの美しさが全面に表れている。

ストライプのマフラーの編み方

準備

棒針の太さは7号~9号の範囲が目安となります。9号だとかなりゆったりとした編み目になるでしょう。

でき上がり寸法は、お好みで幅や長さを変えてもいいでしょう。8号棒針で出来上がり寸法を幅12cm/長さ180cmとした場合、毛糸は少し余ります。かと言ってあまり幅を広く編み過ぎたり、幅12cmでも棒針の号数を小さくして編み目の密度を高くし過ぎると、180cmの長さを編むのに4玉では足りなくなる可能性があります。もちろん毛糸を追加すれば、いくらでも大きなサイズのマフラーが編めます。

編み方

基本的には1目ゴム編みで編み続けるだけのシンプルな編み方です。ただし、2段ごとに毛糸を変えることでストライプ模様を作ります。また、偶数段目の最初の1目はすべり目にします。

  1. 4色の毛糸のうち1色を選び、1目ゴム編みの作り目で33目作ります。この作り目が1段目になります。
    • この作り目の数でマフラーの幅を決めます。8号棒針で33目編むとマフラーの幅が12cmほどになります。幅を調整するために目数を変える場合は、奇数(31、33、35、37、39など)になるようにします。
  2. 続けて2段目を1目ゴム編みで編みます。この時、最初の1目をすべり目にします。
  3. 別の色の毛糸に入れ替えて、3段目を1目ゴム編みで編みます。
    • この時、2段目の毛糸は切らずに残しておきます。また5段目を編むときに使います。
  4. 続けて4段目を1目ゴム編みで編みます。この時、最初の1目をすべり目にします。
    • これ以降も同様に、偶数段の最初の1目はすべり目にします。
  5. 4段目を編み終えたら、1、2段目の毛糸に入れ替えて、5、6段目を1目ゴム編みで編みます。
    • この時も、4段目の毛糸は切らずに残しておきます。また7段目を編むときに使います。
  6. 7段目以降も前述と同様に、2段ごとに毛糸を入れ替えて、1目ゴム編みで編み進めます。
  7. 毛糸がなくなりそうになったら、あるいは毛糸の色を変えたくなったら、2段編み終えたところで糸端を10cm残して毛糸を切ります。この糸端は、仕上げの段階で糸端処理をします。
    • 糸端処理の方法:とじ針に糸端を通して、編み目をいくつか表に響かないように通します。余った糸端は切ります。
  8. 別の毛糸に入れ替える際も、編み始めの糸端を10cm残して毛糸を切ります。この糸端は、仕上げの段階で糸端処理をします。
  9. 希望の長さまで編んだら、1目ゴム編み止めで目を止めます。